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介護タクシーと一般タクシーの違い
介護タクシーは陸運局から一般乗用旅客自動運送業(福祉輸送事業限定)の許認可を受け営業可能になります。
乗車定員11人未満の自動車を貸し切って、要介護・要支援者、身体障害者、肢体不自由等での移動が困難な方に対して旅客運送業者になります。
すべてが予約制での営業となり、介護保険証等を確認し利用可能になります。
介護タクシーの車両
介護タクシーに使われる車両の種類
車いす専用のリフトやスロープが付いたワンボックス
寝台車や回転シート型の車などがあります。
また、一般のタクシーと同様のセダン車を使用することもあります。

介護タクシーの資格
介護タクシーは、1台は必ず緑ナンバーの取得し、運転者は運転二種免許が必要となります。また、業務として介助を行いますので、福祉関係の資格も必須です
特例として、2台目以降は、訪問介護または、居宅介護支援事業の許認可を受けている事業所の場合、訪問介護員の社用車・自家用車を借りて、白ナンバーで、かつ運転者が一種免許のままで有償運送を行うことができます。
介護タクシーの利用
保険適用となる対象者は、自宅、有料老人ホーム、ケアハウス、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などに住まわれており、要介護認定1〜5の方になります
介護保険適用となるには「日常生活上または社会生活上必要な行為に伴う外出」と定められており、下記のように利用目的が限定されています。
- 通院(受診、リハビリ等)
- 補装具・補聴器・メガネなど本人自身でなければならない調整や買い物
- 預金の引き下ろし
- 選挙投票、公共機関における日常生活に必要な申請や届け出
介護タクシーサービス内容
介護タクシーが利用者宅まで迎車
・着替えなどの外出準備介助
・タクシーまでの移動と乗車の介助運転・目的地までの運転目的地に到着・降車
介助、目的の場所までの移動介助
・通院時は受付及び受診科までの移動介助と病院スタッフへの声かけ(病院内介助は病院スタッフの役目とされる)
・受診後の会計や薬の受け取りサポート運転・利用者宅までの運転帰宅時・降車
介助、室内までの移動介助
・必要に応じて着替えやおむつ交換
介護タクシーの運賃
通常は一般タクシーと同程度のメーター料金で徴収するケースが多いようですが、独自の「時間制運賃」や「距離制運賃」を採用している事業者も多くみられます。その場合の料金の目安は以下の通りです。
介護タクシーの料金は大きく二通りある
時間制運賃例、30分毎1,000円、または30分500円+以降30分毎に2,000円など距離制運賃例、2キロ750円+1キロ毎300円(迎車含む)など
なお、介護保険適用サービスとして利用する際は、運賃を通常の半額程度に抑えている事業者もあります。
このほかにも、観光や冠婚葬祭などの場合は貸し切り料金設定をしており、目安は2時間10,000円~5時間25,000円ほどです。他に予約料(無料~500円程度)や待機料が加わることもあります。
介護タクシーのまとめ
通院や一人暮らしの場合にとても便利な介助サービスのあるタクシーです。
また、介護保険適用の場合、ケマネージャーと相談し、月の利用回数なども調整できます。また、介護専門員の方が対応していただけるので、無理な気遣いなども必要がないです。
また、一般タクシーに比べ、「流しタクシー」という制度ではないので、定期的に予約が入るので、月に決まった給与体制も転職には魅力的だと感じます。
年々、介護タクシーの需要が高まり、リピーター客層も多いのです。
ただ、突然のキャンセルや病院などが休みの期間は利用者が極端に減少してしまうので定期的な顧客取得には、訪問介護事業所などの連携が必要になってきます。