書名:認知症と診断されたあなたへ
■著者 : 編著:小澤 勲/黒川 由紀子
■出版社:医学書院
■発行年月:2006年01月
書籍内容
『痴呆を生きるということ』(岩波新書)で認知症の世界を余すところなく表現した小澤勲氏が、回想法の黒川氏とともに、当事者の悩みや苦しみに真っ正面から答える。事実と異なる「なぐさめ」なしの、クールに役立つガイドブック!--認知症のあなたへ。認知症が心配なあなたへ。認知症の方と何をどう話したらよいか戸惑う専門職の皆さんへ。
目次
1 認知症って何?
1 認知症とは何か、教えてください。
2 認知症は、めずらしい特別な病気なのでしょうか?
3 頭を使わず、怠けていたせいで認知症になったのでしょうか?
4 認知症は遺伝するのでしょうか?
5 将来、どうなってしまうのか心配です。
6 寿命は短くなるのですか?
7 もの忘れがひどくなってきて、とても不自由です。
8 もの忘れのほかに、どのような不自由があるのでしょう。
9 いつまで一人暮らしができますか?
10 仕事はやめなければならないでしょうか?
11 病気のことを、まわりの人に伝えたほうがいいですか?
12 怒りっぽくなったり、感情のコントロールができなくなるのでしょうか?
13 妄想をいだくようになるのでしょうか?
14 幻覚が出てきますか?
15 失禁するようになるのでしょうか?
16 すべてのことが分からなくなって、人とのつながりも消えてしまうのでしょうか?
2 家族との関係はどうなる
17 家族にはひどい迷惑をかけることになってしまうのでしょうか?
18 家族や周囲のお荷物にはなりたくないのですが……。
19 この先、家族や友人とコミュニケーションをとることはできるのでしょうか?
20 家族を大切にしてきたのに、私が認知症になったら
どうして世話をしてくれないのでしょう?
3 病院と上手につきあうには
21 病院に行くことが不安です。早く受診をすることに意味がありますか?
22 完治しない病気でも、病院に通ったほうがよいのでしょうか?
23 受診した場合、どのような検査を受けることになるのでしょうか?
24 どのような薬がありますか? 効果は期待できますか?
25 どのような病院や診療科にかかればよいのでしょうか?
26 認知症と診断されました。どのように病院とつきあっていけばよいのでしょうか?
4 暮らしの注意点あれこれ
27 「なるべく多くの人と会ったほうがいい」と医師に言われましたが……。
28 外出は控えたほうがいいのでしょうか?
29 タバコやお酒は控えたほうがいいのでしょうか?
30 食事について、気をつけたほうがよいことはありますか?
31 日々どんなふうに暮らしたらいいのでしょうか?
32 もの忘れへの対処法はありますか?
5 この不安、なんとかしたい
33 不安になるのは私の心が弱いせいでしょうか?
34 「自分が自分でなくなるかもしれない」と思うと不安です。
35 不安や落ち込みがひどいとき、カウンセリングは役に立つでしょうか。
36 私でなく、家族の役に立つ援助はありますか?
37 認知症と診断されて以来、生きる意味が見つけられません。
38 認知症でも、生き生きと暮らしている人はいるのでしょうか?
39 認知症の進行を遅らせるリハビリテーションはありますか?
40 「脳ドリル」や「音読」などは、
認知症の進行を抑えるのに効果があるでしょうか?
6 サービスを利用すると楽になる
41 サービスを受けたいときには、どこに相談に行ったらいいのでしょうか?
42 介護保険制度について教えてください。
43 ホームヘルパーは頼んだほうがいいのでしょうか?わずらわしいような気もします。
44 デイサービスは利用したほうがいいのでしょうか?
45 この先、自宅で暮らすことがいちばんいいのでしょうか?
46 施設に入っても、生き生きと暮らすことができますか?
47 施設での集団生活になじめるかどうか心配です。
7 最後まで自分らしく生きるために
48 認知症の症状が進行した後も、
自分の意思に沿った人生を貫く方法があるでしょうか?
49 介護保険を使い、限られた貯金や年金で暮らしていきたいのですが……。
50 障害が進んで判断能力を失った後も、
資産を活用して生きていく方法はありますか?
51 詐欺や高額な押し売りなどの被害から身を守ることができるでしょうか?
52 公的後見制度を使いたいと思ったらどうすればいいのでしょう?
53 終末期の延命措置など、
認知症が進行した後の医療上の意思決定はどうしたらいいのでしょう?
認知症のわたしから家族へのメッセージ(黒川 由紀子)
おわりに
感想
認知症は実際に誰にでも起こりうる可能性があるとこの本には書かれております実際に認知症と疑わしいと感じたら、この本を一度読んでみてもいいと思います。認知症と診断される前でも勉強になる本の一つです。
また、ご家族の方にもおススメできる本です。認知症と診断された際に通院など介護制度の事も記載されていますので、認知症を知るきっかけになります。
僕自身は介護職員ですので、認知症というのは、知識では勉強してきましたが、実際に自分自身がなる可能性も考えなくてはいけないと改めて実感できる本です
それは、介護するというのは、その人の病気歴や生活歴も知りえる情報の元で、介護をしていかないといけないと思います。
実際に自分自身が認知症になった際にどの様な方法をとるべきかを記載してありますので、勉強になる本の一つとして勝ってながらご紹介させて頂きました。