書名:認知症の私からあなたへ20のメッセージ
■著者:佐藤 雅彦 著
■ハービー・山口 巻頭写真
■鎌田 實 巻末エッセイ
■出版年月:2016年05月
■出版社:大月書店
書籍内容
認知症になっても、人生をあきらめない。51歳のときにアルツハイマー病と診断されながら、知恵と工夫で一人暮らしを続けてきた著者による、勇気と励ましに満ちたメッセージ。
目次
1 認知症になりたくてなる人はいない。
2「二重の偏見」が私たちの力を奪う。
3 できなくなったことを嘆くのではなく、できることに目を向ける。
4 認知症になっても、新しく覚えられることがある。
5 記憶が消えても、記録は残る。
6 認知症にともなう困りごとは、知恵と工夫で乗りきれる。
7 いまの苦難は永遠に続くのではないと信じる。
8 自分が自分であることは、何によっても失われない。
9 人は、何ができなくとも、価値のある尊い存在である。
10 認知症になると、不便だけれど、不幸ではない。
11 ちょっとした手助けがあれば、いろいろなことが楽しめる。
12「できること」ではなく、「したいこと」をすればいい。
13 一人ひとりの「認知症」がある。
14 私には私の意思がある。
15「してもらう」「してあげる」より、「一緒にしたい」。
16 他人から何かをしてもらおうとするのではなく、他人に何ができるかを考える。
17 私たちは単なる介護の対象ではなく、私たちが形成する社会の一員である。
18 勇気をもって、自分が感じていること、思っていることを伝える。
19 当事者が声をあげれば、世の中は変わる。
20 認知症になっても暮らしやすい社会をともにつくろう。
感想
この本では、認知症になった著者が認知症の方に向けた応援メッセージが多く記載されております。また、本のページ毎に写真も一緒に掲載されており、短文なので読みやすく、目も通しやすいので、認知症の方も自分だけでなく、他にも多くの方が一生懸命に生きていく事が伝わる本の一つです。
認知症になっても新しく覚えることがある。など、著者の一言が人生を諦めないでというメッセージにも感じられます。
介護する側の方にも、オススメできるポイントは認知症を発症しても人間らしく生活を送っているので、尊厳を大事に思える事だと思います。
勝ってながら、介護の本としてご紹介させて頂きます。今後も介護関係の本を掲載していきます。介護の本は、介護をする側もされる側も認知症という病気について知っていく情報手段なので、色々な本をご紹介できたらと思います。