介護職員がおすすめする本・ぼくが前を向いて歩く理由

介護の本

書名:ぼくが前を向いて歩く理由(わけ)事件、ピック病を超えて、いまを生きる

■著者:中村 成信

■出版年月:2011年11月

■出版社:中央法規

■価格:定価1600円(税別)

書籍内容

1人の行政マンを襲った突然の悲劇。万引きによる現行犯逮捕、それは若年認知症(ピック病)の症状によるものだった。混乱、苦悩、偏見のなかで、家族がどのように再生を果たしていったかをつぶさに綴った、感動の手記。

ピック病(前頭側頭型認知症)とは……
前頭葉や側頭葉が限局的に萎縮する認知症疾患。
意欲低下や性格変化などを生じる前頭葉症状と、言語の障害などが起こる側頭葉症状がみられる。
初期の時期には記憶障害がみられないため、アルツハイマー病とは症状の内容が大きく異なる疾患といえる。

目次

第1章発端
事件/違和感/急展開
第2章診断
注目されつつある前頭側頭型認知症/発症は潜在的に/早期発見のポイント
第3章混乱
次第に現れてくる症状/前頭側頭型認知症の症状
第4章支援
深刻な処分/のしかかる経済的不安/広がる支援の輪
第5章葛藤
複雑な思い/サービスを利用/息がつまる関係
第6章再生
働く場を求めて/病と付き合う生活の工夫/環境を整える/ここを理想郷に
あとがき  暗闇から大きな希望ヘ

感想

前頭側頭型認知症を発症した著者の実体験を元に書かれた本です。発覚したのは、スーパーで万引きをして、警察沙汰になり、職場を懲戒免職された後。診断により公平委員会を通じて地位の確保後に職場に復帰する事ができたが、そのまま退職せざるおえなかった著者。その後の人生を著者の体験談を元に書かれている。

ピック症という病気は未だ知名度が少ない病である。一般的なアルツハイマー型認知症と比べ、前頭側頭型認知症の割合は少なく、症状なども大きく異なっており、社会の理解を得られるまで難しい疾患のひとつです。

著者は前頭側頭認知症と診断されても、病と付き合う生活を送ることに前向きに取り組み自分という存在理由を求め、自分を取り巻く環境を整える事に努めています。この本を通して認知症の理解もより深まる本になっています。

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