第7話 かいふくし後悔

ヘルプマン

僕は今更なって後悔する。

外が騒がしい。

今は、夜だろうか、外は真っ暗だが

明かりが町中から照らされている。

「おい、、ここにいるだろ かいふくしをだせ」

外から怒鳴り声、罵倒が聞こえる。

「店の裏から…逃げて」

ミミさんは僕を逃がそうとしている。

どうして、僕なんかのために…

「どうして、、、僕なんかの為に」

僕は戸惑いながらも、ミミさんに尋ねる。

「あなたは、、私の家族を救ってくれたから」

ミミさんに連れられて、店の裏に回る。

「早く…行って」

町中は混乱の状態だった。

また、店の中からも、大勢の人の怒鳴り声が聞こえる。

「ミミさん、、、女将さんもいっしょに」

僕は2人の心配しかできなかった。

「もう遅いよ、、女将さんも感染してしまったから…」

そう言うと、店の裏の扉を締めた。

僕は唖然に囚われる。

でも、ここから、一刻も早く逃げないと…

僕は走った。燃え広がる、街を見ながら…

もう後戻りはできない。

ミミさん、女将さん、、ごめんなさい。

そして、気がつけば、街の外の森にいた。

後悔と自責だけが僕に残っていた。

そこに、1人の若者が僕の前に立っている事に気づく。

その若者には見覚えがあった。

最初に仲間の助けを求めてきた、冒険者だった。

「かいふくしさん、、あなたのせいで、、街も、人々もおかしくなった」

若者は、、剣を握り締めながら、僕の方にゆっくりと歩いてくる。

だが、、僕の身体は動かない。

いや、動こうとはしなっかた。

恐怖のせいではない。

もうどうなってもいいと思えた。

「本当にすみませんでした…」

僕は地面に頭をつけ、謝罪をする。

ただ、謝り少しでも楽になりたかった。

「俺たちの、仲間は、おかしくなってしまった。だが、、

責めるつもりはない。生きているのだから」

若者は、僕に呟く。

「どうか、、俺たちを救ってほしい」

こんな僕に、、まだ救いを求めてくるのだ、

僕のせいで、この様な事態になっているのに、

僕の無力さに嫌気がさす。

『案内してくれ、、君たちの仲間の元に、、、』

僕は、若者の仲間の元に案内を頼んだ。

今の僕に何ができるのかは、わからない。

だが、少しでも僕の力が意味の在るものにできるなら、、

僕は若者についていく、

若者は、森の奥に進んでいく。

暫く、歩くと…

大きな屋敷が1つ立っていた。

「ここは、以前、親の居ない人々が集まる、養護施設だった」

若者は、僕にそう呟くと、ゆっくりと

施設の中に足を踏み込んでいく。

古びた施設は、歩くたびに

ぎしぎしと音を立てる。

今にも壊れそうな、音を立てながら。

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