福祉用具専門員がおすすめする 3つポイント 車椅子の種類・特徴 選び方

介護の福祉用具

今回は福祉用具専門員としておすすめする車椅子の種類と特徴についてまとめた記事になります。福祉用具のレンタル・販売に関しては別記事にて掲載しておりますので、そちらを参照して下さいませ。

福祉用具専門相談員が説明する。福祉用具レンタル項目と特定福祉用具に必要な知識

2020年1月28日
 車椅子の種類には自走式と介助式と電動タイプの主に4種類に分かれます。 

車椅子の種類

自走式

車椅子を自身で操作可能な方。

介助式ブレーキのない自走専用タイプの車椅子です。

 車輪が18~24インチ と大きく、ハンドリムで自分でこいで移動できます。

自走式のみの車椅子タイプを選ぶ場合。

 介助ブレーキはありません ので、坂道などでの使用をお勧めいたしません。

基本的に介助者が車椅子後方の押し手を押して、進めることが可能です。

介助ブレーキがない分、お値段がお安めなので一時的な使用の際や、施設や室内などの利用におすすめです。
コスト削減、丈夫な素材のためスチール製の物も多い車椅子となっておりますが、
スチール製の場合は重量が重くなりますので、持ち上げたりすることが多い方にはおすすめしません。

介助式

車椅子の介助が必要な方

後輪のタイヤが小さいタイプ。
ハンドリムが付いていない為、
ご利用者様が自走することができません。足こぎでの移動は可能です。
介助者が押して移動する為の介護車椅子です。

利点としては車輪が小さい分軽量で、
 折りたためばコンパクトに収納できます。   自走式に比べタイヤが小さい分小回りが利き、
持ち運びや収納力に優れています。
 

介助ブレーキは基本的には標準装備されておりますが、
車椅子によりますので有無をお確かめください。

ティルトリクライニング式

【リクライニング車椅子】

 背もたれのみ角度を変えることができるタイプ 
座面にかかる体圧を分散させます。

【ティルティング車椅子】

 姿勢を維持したまま、座面ごと角度を変えるタイプ。 
身体のズレを防ぎながら座圧を変更したい方に。

【ティルト&リクライニング車椅子】

 ティルティング機構とリクライニング機構が
一体になったタイプ。
 
身体のズレを防いで、
より安定した姿勢を保ちたい方へお

電動式

車椅子自体に電動アシスタントがついており、片マヒなどの障害がある方。

[ハンドルタイプ]

 車椅子をハンドルで操作します。 

[ジョイスティックタイプ]

 車椅子をコントローラーを使って左右どちらかの手で操作します。 

[アシストタイプ]

 介助される方が車椅子を走行させる時 に、動力が付加され坂道でも楽に操作できます。

電動車椅子は道路交通法では「歩行者」として扱われます。免許不要です。

車椅子の選び方のポイント

前座高

下腿長より5cmほどプラスした高さが立ち上がりやすく、座りやすいです。ただし、足こぎをされる方は1~2cmプラスしてください。また、 膝関節の可動域に制限のある方は高めの座面を選ぶと良いでしょう。 

クッションを敷く場合はその厚みを考慮してください。

シート幅
(アームサポートパイプの内々寸法)

 おしりの横で手のひらが両方入るくらいのゆとりがある と良いでしょう。おしりの幅にゆとり4~5cmをプラスした数値が目安となります。

グリップの高さ

 介助者様の肘が軽く曲がり、力が入る位置(一般的に介助者様のヘソの高さ)が良いでしょう。 

アームサポートの高さ

 座面から90度に曲げた肘の高さを目安に2~3cm高めが良いでしょう。 上がりすぎず、下がりすぎない高さを選びましょう。

クッションを敷く場合はその厚みを考慮してください。

フットサポート長

 床から5cm以上で太ももが軽くシートに触れている位置が良いでしょう。 シートと太もものすき間は、開きすぎても密着しすぎてもいけません。

バックサポート

 自走できる方は、座シートから肩甲骨の下端部までの高さが良いでしょう。 座シートから肩甲骨の下端部までの高さにゆとり4~5cmをプラスした数値が目安となります。

車椅子の特徴

スタンダードタイプ

軽量・コンパクトなスタンダードタイプ

施設、在宅ともに最も多く使用されている標準的な車椅子。ご利用者様が手や足で操作して移動する自走用と、介助者様が後ろから押して移動する介助用があります。

多機能・モジュールタイプ

座面の高さや座幅の調整、肘高の調整など、ご利用者さまに合わせた様々な調整が可能な車椅子。

座面高や車輪サイズ、座幅などを決められたラインナップの中から選べる車椅子。ご利用者様の体型に合った製品を比較的リーズナブルに手にすることができます。

六輪タイプ

メインのタイヤの前後に小さなタイヤがついた六綸タイプ。狭いスペースでの移動を考えた車椅子です。

六輪タイプの車椅子は小回りが効くので、部屋などで小回りを要する際は機能的です。スタンダードタイプに比べ重量が重くなっております。

ティルト・リクライニングタイプ

座った姿勢を維持したまま座面ごと角度を変えることのできるティルトタイプ、背もたれの角度を変えて座面にかかる体圧を分散させるリクライニングタイプの車椅子。

スタンダードタイプでは座位姿勢を保つのが困難な方向けの車椅子。自走用と介助用があり、リクライニング式は背もたれが、ティルト式は背もたれと座面が傾きます。

安全装置付タイプ

自動でのブレーキングなど、「ヒヤリ」を防ぐ安全装置付の車椅子。

車椅子から立ち上がると自動で安全装置が働く仕様になっています。自動ブレーキがかかりますので、急な立ち上がりによる転倒予防に効果的です。

電動タイプ

ハンドル・ジョイスティック・アシストの3種類に分けられます。

車輪を電動モーターで動かすことができる車椅子。リモコンによって手元で操作ができ、移動にもあまり疲れません。ただし、バッテリー搭載で重量がかなりあります。

電動モーターにて移動可能な電動タイプです。上り坂が多い敷地や近くの店までの移動手段として使用可能です。長距離の運転は電池切れになる為、向いていません。

まとめ

車椅子には特徴や種類が多くあります。自身に合ったものを選択する際には、車椅子の選び方のポイントを参照し適切な物を選びましょう。

車椅子にはそれぞれ特徴が異なっており、使用方法や使用用途にも、様々です。レンタルする際は値段もスタンダードな物に比べ、 高価な物になりますので、必要のないタイプや機能は外す事がおすすめです。 

車椅子の重量も気にかけた方が良いです。実際に車椅子を持ち運びする際などには、コンパクトの方が使い勝手が良いです。ですが、重量が重い方が身体的にもしっくり感がある際もあるので、利用者の身体に合うものを選定しましょう。

車椅子が実際に身体に合っていない場合は、転倒や褥瘡などのトラブルの原因にもなるので、利用者様にとっては、自身の足の存在です。利用をする場合、適切な物を無理のない予算で考え使用しましょう。

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