福祉用具専門員がおすすめする 3つポイント介護ベッド・特殊寝台の種類・特徴・選び方

介護の福祉用具

今回の記事では、特殊寝台の選び方に関する記事になります。介護ベッドを介護保険を利用してレンタルをお考えの際は、別記事にてレンタル方法を記入しておりますのでそちらを参照頂けますと幸いです。

福祉用具専門相談員が説明する。福祉用具レンタル項目と特定福祉用具に必要な知識

2020年1月28日
また、購入をお考えの際は長期仕様を検討して適切な物を選ぶ事をお勧めします。

介護ベッドとは

介護ベッドは 特殊寝台 とも呼ばれる福祉用具になります。

利用者がベッドから起き上がる際や立ち上がる際の補助を行う福祉用具になります。

利用者が自身で起き上がれない際には特殊寝台を使う事で、ベッド高さを調整する事ができるので、起き上がる際の補助になります。また、介助者側も介護ベッドを使用する事で介助負担軽減にも繋がります。

特殊寝台の種類

介護ベッド機能

介護ベッドには3つの機能があります。

  1. 背上げ:利用者がベッド上にて背もたれを調整する事ができます。ベッド上にて食事を摂られる際は90度の調整ができます。また、介助者も利用者の上半身を起こす事で介助負担軽減を行えます。
  2. 高さ調節 :ベッドのフレーム高さを調整できます。ベッドから立ち上がりやすい高さに調整できるので、利用者のひざが90度の位置に調整し足元に力を入れる事ができます。また、介助者も自身の腰の位置にベッド高さを調整し腰の負担軽減が行えます。
  3. 膝あげ:ベッドの膝の部分を持ち上げる機能になります。ベッドの背上げをした状態を長時間続ける事で、身体が重力により下がってしまいます。ずり落ち予防や足元の血流改善も行えるので、浮腫がひどい方にはおすすめの機能です。

 介護ベッドの種類

介護ベッドは、ベッドに搭載されているモーターの数によって機能性の違いがあります。4種類に分かれます。

  1. 1モーター:背中のみが上下する「背上げ1モーターベッド」と高さが上下する「昇降1モーターベッド」があります。
  2. 2モーター:背上げと高さ調整機能の2つの機能がついています。脚上げ機能もついていますが、脚上げだけで動かすことはできず、背上げと連動して脚部が動きます。
  3. 3モーター:背上げ・脚上げ・高さ調節の全ての機能がついています。介助が全面的に必要な方や、起き上がりも立ち上がりも不安な方に適しています。
  4. 1+1モーターベッド:背上げ機能と脚上げ機能の2つの機能が付いています。高さ調整機能はついていませんので、立ち上がりは問題ないが、起き上がりが不安な方にお勧めです。

特殊寝台の選び方ポイント

介護ベッドを選ぶときは、機能や種類以外にも考慮しなければならないことがあります。利用する人の体の状態や設置する部屋の広さを考慮して下さい。

安全性

安全性に信頼がおけるかどうかという点は、介護ベッド選びにおいてとても重要です。体の不自由な人が使用するため、誤った操作による転落事故や挟まれ事故が起こるおそれがあるからです。
そういった事態を避けるために、 JIS規格(日本工業規格) によって製品の強度や形状は細かく規定されています。
例えば、ベッドの柵部分に利用者の体の一部が挟まるという事故をなくすため、柵部分の間隔が開きすぎないよう規定されたり、ベッドのグリップ部分に利用者の衣服が絡まないよう、突起物のないものが設計されたりしています。
JIS認証を受けた製品は、製造工場の審査と、完成された製品の審査の両方に合格しているため、安全性がしっかり担保されているといえます。介護ベッドを選ぶ際は、JIS規格が表示されている製品かどうかを必ずチェックするようにしてください。

ベッドサイズ

設置する部屋の大きさや介護の状況に合わせて、介護ベッドのサイズを選びましょう。
介護ベッドには 通常、幅83センチ・長さ180センチほどのミニサイズ、幅91センチ・長さ191センチほどのレギュラーサイズ、幅100センチ・長さ205センチほどのロングサイズがあります。 
ミニサイズは、利用者の身長の目安が150センチ未満で、介護者が被介護者に接近しやすく、広さにあまりゆとりのない部屋でも設置できて介護もしやすいサイズです。
レギュラーサイズは、利用者の身長が150センチ以上、175センチ以下の場合におすすめのサイズです。
ロングサイズは、利用者の身長が176センチ以上でも十分に寝返りを打てる、ゆとりのあるサイズです。
ベッドを設置する際は、タイプによっても異なりますが、壁にぴったりと設置せずに5センチ~10センチ以上壁から離す必要があるので、ベッドを配置する部屋の広さと利用者の体型の両方を考慮してサイズを決めるようにしましょう。

特殊寝台付属品

被介護者の身体の状態により、ベッドまわりの付属品も必要なものを確認しましょう。
付属品には、ベッドからの立ち上がりを補助する手すりや、利用者のベッドからの転落や寝具がずり落ちるのを防ぐサイドレール、ベッドの上で食事をする際に使用する介護用ベッド専用のテーブル、ベッドから車椅子などに移動するときに使用する移乗用ボード、マットレスなどがあります。

 介護ベッド専用のマットレスは、 大きく分けると幅は 83㎝ , 91㎝ の2種類、長さは 180cm , 191cm , 205cm の3種類あります 
マットレスにはさまざまな硬さがあり、被介護者の身体状況に応じて適したものを選ぶ必要があります。
ある程度自分で移動でき、支えがあれば自立できる人には、起き上がりや移動がしやすい適度な硬さのマットレスが適しています。マットレスが柔らかすぎると、身体が沈み込み、座位を保ったり寝返りを打ったりすることが難しい場合があるためです。
 
自力で起き上がることはできても、ベッドから車椅子への移乗に介助が必要な人の場合、適度な硬さに加えて、縁がしっかりしており、姿勢を安定させやすいマットレスが適しています。そのほうが身体を起こしている時間が長くなりやすいためです。
 
寝たきりの人には、床ずれ防止用具として使われる体圧分散マットレスを選びましょう。一般的なマットレスよりも柔らかく、体重が一カ所に集中せずに分散しやすいという特徴があります。床ずれのリスクを極力回避したい人におすすめです。
硬さ以外のポイントとしては、撥水加工や抗菌加工、通気性、丸洗いが可能かどうかという点が挙げられます。

特殊寝台の特徴

特殊寝台ベッドには、主なメーカーが存在しています。

レンタル料金は地域によって違いがありますが、上限値は定めてあります。

メーカーによって値段の違いや高さの上下の幅も違います。

株式会社プラッツ

品名品番サイズ仕様
1モーターベッドPZB-V030RSショート
1+1モーターベッドPZB-V230RS/M91cm レギュラー宮付
ミオレット 2モーターPZB-M2R91cm レギュラー木調ダーク
垂直昇降機能付 3モーターベッドPZB-V310RS91cm ショート

シーホネンス株式会社

品名品番サイズ仕様
ケプロコア-810 1モーターCORE-810-P91cm レギュラー樹脂ボード
和夢“純” 2モーターK-520B91cm レギュラー木調ボード
ケプロコア-820R 2モーターC-820R-W 91cm レギュラー木調ボード
ケプロコア-830 3モーターC-830-W91cm レギュラー木調ボード
ケプロコア-883R 3モーターC-883R91cm ミニ木調ボード
和夢“純” 3モーターK-53091cm レギュラー木調ボード

パラマウントベッド株式会社

品名品番サイズ仕様
楽匠~自立促進シリーズ(起き上がりベッド)KQ-7024091cm ミニ木目ダーク
楽匠~自立促進シリーズ(起き上がりベッド)KQ-7034091cm レギュラー木目ダーク
キューマアウラベッド 2モーターKQ-63291cm レギュラー
キューマアウラベッドミニ 2モーターKQ-602183cm ミニ
楽匠 2モーターKQ-8200083cm レギュラー木調ダーク
楽匠 2モーターKQ-8204083cm ミニ木調ダーク
楽匠 2モーターKQ-82B4091cm ロング木調ダーク
楽匠S 2モーターKQ-922191cm ミニ樹脂木目
楽匠S 2モーターKQ-923191cm レギュラー樹脂木目
ウッディーキューマアウラベッド 2モーターKQ-62291cm レギュラー木目調
ウッディーキューマアウラベッドミニ 2モーターKQ-612183cm ミニ木目調
アウラ21ベッド 3モーターKQ-90383cm レギュラー標準タイプ
アウラ21ベッド 3モーターKQ-93391cm レギュラー標準タイプ
ウッディーキューマアウラベッド 3モーターKQ-62391cm レギュラー木目調
ウッディーキューマアウラベッドミニ 3モーターKQ-613183cm ミニ木目調
キューマアウラベッド 3モーターKQ-60383cm レギュラー
キューマアウラベッドミニ 3モーターKQ-633191cm ミニ
楽匠 3モーターらくらくモーションKQ-8604083cm ミニ木調ダーク
楽匠 3モーターらくらくモーションKQ-8614083cm レギュラー木調ダーク
楽匠 3モーターらくらくモーションKQ-86B4091cm ロング木調ダーク
楽匠 3モーターらくらくモーションKQ-86BB091cm ロング木目ライト

株式会社モルテン

品名品番サイズ仕様
トゥルース SSモデルMTTHSS91cm レギュラー樹脂ボード
サイズ・仕様は他の種類もございます。あくまでも例としてです。

まとめ

介護ベッド・特殊寝台の選び方では、利用者の身体的特徴的によって、機能の有無やサイズ選びが重要です。また、低床ベッドもありますので、利用者の特徴にもこだわる必要があります。

介護保険を使ってのレンタルでも、特殊寝台はレンタル料金が高く設定されています。本体の機種代金と共に、ベッド柵やマットなどの付属品も必要ですと、個別にかかりますので、 介護ベッドの機能で必要のない所は省き、必要になった際に、機能の追加取り付けを行いましょう。 

介護ベッドを使用する事で、利用者の立ち上がりや転倒予防にもなります。また、介助者も介護負担軽減になりますので、高さ調整をしっかりする必要があります。間違った使用方法には気をつけましょう。

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